Soul+relieve
「決まりデスネ。」
プッと口の中に入っていた血を吐き出して、ブレインさんは言った
「決まりって…何がですか?」
「一度、私は触手に掴まれてみましたが、天使の匂いは全くしませんデシタ。」
「あ…、だから無抵抗に掴まえられてたんですね。」
「当たり前デス。
私はそう易々と捕まったりしませんヨ。」
不快だったのかブレインさんは眉に皺を寄せて毒づいた
「天使の匂いがしなかったなら、残る可能性は異端者しかありませんネ。」
「異端者…。」
「人道を踏み外してしまった悪魔を異端者と呼ぶんデス。
それに、特徴として。
天使と違い、異端者は人間を殺すたびに力を得て行きマス。
出現率が高くなっているのも、きっとそのせいデショウネ。」