ラブ☆シェア
この様子じゃ立ち上がれないだろうと判断した俺は、
隼人のケータイに連絡した。
隼人の家は、総合病院を経営している。
兄と、姉がすでに、医師で、隼人は、医学部には行かなかった。
「隼人っ?」
『なんだ?珠樹? 俺、これからデートなんだけどー』
急ぐような口ぶりで、隼人が出た。
「ワリィ、病人いるんだ。車で迎えにきてほしいんだけどっ」
『なに?急用かー?』
「あぁ、話してた同居人が熱だした。かなり高くて」
『お、会ってみたいねぇ、すぐ行くわ、そこの住所教えろ』
そっちかよ、隼人のヤツ。
「たのむ、早くな」
相変わらず、彼女は、熱でうなされていた。
「あ、バイト、遅れるって連絡しなきゃな」