君の瞳に映る色
家に戻った棗を
メイドが出迎える。
「お嬢様、こちらを奥様より
お預かりしております」
1人のメイドが棗に
白い封筒を差し出す。
封筒は既に封が切られていた。
どうせ菖蒲が開けたのだろう。
少し嫌な気分になるが
いつもの事だ。
表には西園寺棗様、
裏には東條櫂斗とあった。
東條、どこかで聞いた気がする。
そう思いながら中身を取り出す。
上質な紙に金の縁取りがされ
2つ折にされたそれは
招待状だった。
『婚約発表前に
2人きりで食事でも』
そんな内容が
丁寧な字で綴ってある。
それを見て思い出す。
東條櫂斗は自分の婚約者だ。
東條家は西園寺と並ぶくらいの
名家であり資産家である。
巨大なテーマパークを所有し、
リゾート地では大規模なカジノを
運営している。
櫂斗は東條家の1人息子で
29歳だと聞いていた。
東條家の傘下にある会社を数社
経営しているという話だった。
招待状の下には日付と
レストランの名前が
印字されている。
そのレストランは両親について
何度か行ったことのある
高級レストランだった。
2日後か。
少し重い気分になって
2階へと上がる吹き抜けになった
エントランスの
幅の広い階段を上った。
メイドが出迎える。
「お嬢様、こちらを奥様より
お預かりしております」
1人のメイドが棗に
白い封筒を差し出す。
封筒は既に封が切られていた。
どうせ菖蒲が開けたのだろう。
少し嫌な気分になるが
いつもの事だ。
表には西園寺棗様、
裏には東條櫂斗とあった。
東條、どこかで聞いた気がする。
そう思いながら中身を取り出す。
上質な紙に金の縁取りがされ
2つ折にされたそれは
招待状だった。
『婚約発表前に
2人きりで食事でも』
そんな内容が
丁寧な字で綴ってある。
それを見て思い出す。
東條櫂斗は自分の婚約者だ。
東條家は西園寺と並ぶくらいの
名家であり資産家である。
巨大なテーマパークを所有し、
リゾート地では大規模なカジノを
運営している。
櫂斗は東條家の1人息子で
29歳だと聞いていた。
東條家の傘下にある会社を数社
経営しているという話だった。
招待状の下には日付と
レストランの名前が
印字されている。
そのレストランは両親について
何度か行ったことのある
高級レストランだった。
2日後か。
少し重い気分になって
2階へと上がる吹き抜けになった
エントランスの
幅の広い階段を上った。