月と太陽の事件簿10/争いの樹の下で
「誘いというと?」

「デートのことよ」

「デート、ですか」

「お茶だけなら…って顔してついてくのって大変なのよ」

「はぁ」

そしてデートの翌日、4人の前に立った由美は椎名の口から「友人」として、他の3人に紹介された。

「知ってる? 男って、『付き合ってください』って言わないと彼女扱いしてくれないのよ」

「…はぁ」

我ながらマヌケな返事だと思ったが、他に答えようがなかった。

「だからあたし思ったのよ。あ、この4人から選んでいいのねって」

由美は笑いながら白い足を組み替えた。

「で、なんやかんや色々あって、一ヶ月後にあたしと天堂は付き合うことになったわけ」

その、なんやかんや色々あった一ヶ月の間に何が起こったのか。

達郎はすり寄ってきた由美の柔らかな身体と、組み替えた白く長い足を思い出しながら、軽く身震いした。

「椎名先輩でなく、天堂先輩を選んだ理由は?」

「椎名より天堂の方が好みだったからよ」

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