永遠の片想い
言ってしまえば、たかがチョコレートなのに。
ここで引き下がれないのは、私のプライドなのかもしれない。
「私、シュン先輩に渡してるんですけど…」
わざと悲しそうな顔をするミサキちゃんは、シュンくんにどう映っているのだろうか。
「シュンくんは、私の彼氏だから。もう近付かないで」
私の責めるような言葉に"せっかく作ったのに"と、涙まで流すミサキちゃん。
そんな彼女を見ても、今は何の感情も出て来ない。
ただ、シュンくんと早く二人になりたくて。
それなのに、期待を裏切ったのは、彼の方だった。
「いいよ、貰う」
そう言って、ミサキちゃんに手を差し出した。
「…は?」
「チョコくらい、貰ってもよくない?」
ここで引き下がれないのは、私のプライドなのかもしれない。
「私、シュン先輩に渡してるんですけど…」
わざと悲しそうな顔をするミサキちゃんは、シュンくんにどう映っているのだろうか。
「シュンくんは、私の彼氏だから。もう近付かないで」
私の責めるような言葉に"せっかく作ったのに"と、涙まで流すミサキちゃん。
そんな彼女を見ても、今は何の感情も出て来ない。
ただ、シュンくんと早く二人になりたくて。
それなのに、期待を裏切ったのは、彼の方だった。
「いいよ、貰う」
そう言って、ミサキちゃんに手を差し出した。
「…は?」
「チョコくらい、貰ってもよくない?」