うちの兄弟★
「どーした??元気ない」
そう言って、私の顔をのぞきこんだのは親友のアキちゃんだった。

「あら~。また雅人先輩見ちゃって~。兄弟だから、追いたくても気まずいのよね~」

「もっ!!も~。声が大きいってばっ」

アキちゃんは私と勇作や雅人さんが義理の兄弟だということを知る、唯一の人なのだ。

「ごめんごめん。でも、雅人先輩と・・・そんな関係だって女子達が知ったら・・・怖い怖いっ」
アキちゃんは茶化して笑った。

「・・・そう・・・だよ!?もう、すっごく怖い」
・・・だけど、本当に複雑な気分。

雅人さんは目が合うと、優しく微笑んでくれる。
多分皆は、雅人さんのそういうところに惚れちゃうんだよね・・・。
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