うちの兄弟★
「・・・わざとって・・・」

「ヤキモチ・・・。勇作とばっか仲良しで・・・」

「・・・?!」

雅人さんは、余裕な顔つきで私の方へ迫ってくる。

私は少しずつ、ベッドの奥へ奥へとあがる。

「・・・まさ、とさん?」

「俺がどれだけ制御して裕樹ちゃんに手を出さないようにしてたか・・・。
なのに俺より先にキスマークつけさせちゃって・・・」

雅人さんは涼しそうな顔をしていたが、怒っていたのはすぐわかった。

「・・・俺ね??ずっと裕樹ちゃんの事をたまらなく好きだった」

雅人さん??

「大切にしたかったから、嫌われたくなかったからそっとしておいたけど・・・」

雅人さんは私のひざ元に悔しそうに顔をうずめた。

だから、そんな顔しないで??

私はどうしても、雅人さんの頭に手を運んでしまった。
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