苦しいほど君がスキ。

隣の席の理央

美姫先輩との一件が終わって教室に戻るあたし達。


玲央と一緒に教室に入った時と同様に教室から「きゃぁ~~」という悲鳴が響き渡った


そんな悲鳴の中…――



『莉、菜ぁぁ~~!』



あたしの名前を呼ぶ人物も1名。



その視線に目を向けると女の子に囲まれながらもあたしに手を振る玲央の姿。






『ここにもお子様が1名、居たな。
同類がいて良かったな』





そういいながら歩き出す理央。




ま、またお子様って言ったっ!
しかも玲央と一緒!?





『理央っ!!
あたしはもう大人なのっ!!』


『大人なら少しおしとやかにしたら?』




少し振り向きながらあたしに言った。



『はぁ!ちょっと理央っ!
どういう意味よっ!!』


『意味のまんま』




憎まれ口を叩く理央。

そんなあたし達の会話を聞いていた玲央が、あたしに歩み寄った





『莉菜は、今の十分だろっ!』



ニカッと笑いながら抱きしめる玲央。

でも、次の瞬間…――

玲央のお腹に莉菜の肘がクリーンヒットするのだった












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