lotlotlot2-ふたつの道-
触れている背中の方から、イバーエの体は少しずつ赤く染まっていった。
「ほ、本当に大丈夫なんですか?イバーエ、赤くなってきてますよ。」
「あぁ。」
僕は全身真っ赤に染まった。髪の毛からつま先まで、赤じゃないところはない。
「ほ、本当に・・・?」
「しつこいぞ。大丈夫と言ったら、大丈夫じゃ。その赤が抜け、元の顔色に戻れば回復している。それまでは、何もせず待つんじゃ。いいな?」
「は、はい・・・。」
不安そうなリーグを気にかける事なく、エーマリリスは言葉人形を終わらせた。
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