零の狼-新撰組零番隊-
迫り来る七種の攻撃が一時止み、再び声が聞こえてくる。

「刃で語れと言ったのはお前。しかしお前達の刃が、口ほどに雄弁でないのもまた事実。結局の所、お前達の信念とやらは絵空事なのだ。力も行動も伴わない。理想だけが先行している、能書きに過ぎない」

「……」

力が上回れば、刃での勝負に勝利すれば、その信念が正しいのかと言えば、そうとは限らない。

それはともすれば、『力ある者こそが正義』という危険な思想になりかねない。

だが。

私は小太刀の刃を返す。

一七夜月さんもまた、人斬り包丁を構え直す。

「ここらで幕引きだ」

七種がまたも疾走する気配。

私と一七夜月さんは向き合う。

「刃で語れというなら…語ってみせましょう…!」

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