Secret Heart
無意識に手が、動いた
優しく差しのべてくれた手を
自ら、拒絶してしまった…
先輩は何も悪いことしてないのに、してしまってから後悔の波の襲われる。
『あ、あたし…。』
言葉が声にならない
どうしよう、視界が歪む…
この場から逃げ出したい
「すんません先輩。
こいつ朝から具合悪そうにしてたんで、今日は帰らせます。」
今にも崩れ落ちそうなあたしを支えて、助けてくれたのは
瑛司だった…
「それなら最初から言ってくれれば良かったのに…。
部長には言っておくから、ゆっくり休みなよ?」
先輩は瑛司の言葉を信じたようで、何事もなかったように部室に入っていった。