Secret Heart
―――……
『ちょっと…ハァ、瑛司………瑛司ってば!!』
何度呼んでも答えない瑛司に苛立ち、掴まれていた腕を振りほどいた。
足を止めてあたしの方を振り返った瑛司は、なぜか少し機嫌が悪そうだった。
上から睨まれるとさすがに
…怖い。
『どこまで連れてく気?!』
負けじと強気の質問にも、瑛司は無言を決め込む。
挙げ句の果てには、またあたしの腕を掴んで歩き出した。
それからもしばらく、瑛司に連れられるがまま歩いていく。
歩くと言うより、身長が高い瑛司の歩幅に合わせるのは150㎝のあたしにはかなり大変で、ほとんど走ってるような状態だった。
ようやく足を止めてくれた頃には、酸欠で倒れる寸前で
肩を大きく揺らして息をしている状態。
しばらくして息を整えたあたしが顔を上げて見渡すと、そこは公園のようだった。