私と彼の関係
 お揃いなんだ。


 いいなあ。


 二人がやってきたからか、少し離れたところにいる宮野君を見た。


 彼は不思議そうに私を見ていた。


 さすがにそんなことは言えない。


「買ってくるね」


 私は彼にそう断ると、レジに行く。


 お金を支払い、商品の入った袋を受け取る。


 宮野君のところに戻ろうとしたとき、男の人にそれを買ってもらった女の子がうれしそうにキーホルダーを袋から取り出すのが見えた。


 恋人、か。


 私は宮野君のところまで行くと、声をかける。


 そのままお店を出ることにした。


 彼と並んで歩きながらも、さっきの女の子の笑顔が頭の中に残っていた。


 今でも彼といるだけで楽しいけど、ああいう時間を過ごせたら、その楽しさは今の比ではない気がする。


 約束は果たせなかったから、彼が拒んでもおかしくない。


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