私と彼の関係
 ソファが並んでいる客間に通された。客間は玄関を入ってすぐのところにある。


 そこには絵画や花瓶などが飾られている。


 彼は私たちを座るように促すと、笑顔で言葉を伝えていた。


 彼は深々と頭をさげて、そこから出て行った。


 私たちはそこで一息つく。


「なんか疲れた」


 そう言葉をもらしたのは私だった。


 彼に見られていると思うと、自意識過剰だと思いながらも緊張してしまうからだ。


 彼の両親とお父さんは高校時代からの友人らしい。


 だが、昨年まで遠くに住んでいたことから、特別会うということは今までになかったそうだ。


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