i want,
何も言わずふてくされるあたしに、エリカ先輩が心配そうな眼差しを向けていた。お世辞にもエリカ先輩は、真面目な学生だとは言えない。でもあたしよりはるかに、地に足がついている気がする。
祐ちゃんが側にいるからだろうか。
あたしには、ヒカルがいるはずなのに。
「…あお、ちょー来て」
やがて口を開いた祐ちゃんは、立ち上がってあたしの腕を掴んだ。エリカ先輩が何か言おうとしたが、祐ちゃんの行動の意味がわかっていたのか、敢えて何も言わない。
あたしは戸惑いながらも、祐ちゃんに倣って立ち上がった。
祐ちゃんの背中に続く。
何を言われるのかわかっている様な気は、した。