i want,
「あんま…よぉないが、」
「だから何が」
「垣枝の評判じゃが」
「評判?」、怪訝な表情であたしは繰り返す。祐ちゃんの言う意味がわからない。
「垣枝最近、高校生とかともつるんじょるらしいじゃ。その高校生っちゅうのが、俺の先輩なんじゃが…あんま、いい評判聞かんのじゃ」
あたしは表情を変えないまま、祐ちゃんの口許を見ていた。
確かに最近、ヒカルのグループは高校生ともつるんでいる。あたしがその場にいたことはないが、冬休み、ヒカルの家に行ったとき、高校生が何人か入れ違いに出ていった。
にやついた表情が不快で、印象に残っている。
「だから…ヒカルと付き合うなって、そう言うん?」
「あいつら、ろくに高校も行かんと遊び歩いちょるんじゃ。あいつらのグループの何人かは、高校もやめて働かんとふらふらしちょるみたいじゃし…」
「ヒカルはそんなんじゃない」
「でも現に今、学校来ちょらんのんじゃろ?」
きっぱりと言う祐ちゃんに、あたしは二の句が次げなかった。
ヒカルが休む度、心のどこかで思っていたこと。もしかしたらヒカルは今、あの高校生達と一緒にいるんじゃないか。
そんなあたしの気持ちを見透かしたのか、祐ちゃんは続けた。