i want,
「中学入って、色んな事が変わって、俺の中でもすげぇどろどろの、汚い感情とかたくさん生まれて…あぁ、俺は変わったわって思っちょった。けど…けど、あおに対してだけは変わりたくなかった。お前を…俺のどろどろの感情に触れさせたくなかった」
いつだったか、ヒカルがあたしに言ってくれた。『あおに対してだけは変わらない』。それを信じきれなかったのは、他でもない、あたし自信。
「結果…巻き込んだのは、俺じゃったな。お前は思い出したくもないやろうけど…菊地の事。俺なりにお前を守りたかった…なんて、綺麗事じゃけぇ。ああするしか出来んかった。結果、お前を手放した。…全部、自業自得じゃ」
そんなことない、言おうとしたのに、胸の辺りで言葉が詰まって何も出てこない。
泣かない様にするのに必死で、ただ小さく首を振るしかなかった。
「お前に振られた時、正直…半々じゃったんよ。これでよかったっち思う自分と、どうしても…あおを無くしたくない自分と。秀則にあおの事が好きじゃって言われた時…俺、気付いたらあいつ殴っちょった」