kiss
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見下ろされるのがいやで私も立ち上がると、やけに見上げるハメになった。


「………寂しい、と思ったよ」


「うん」


結局、あの日の夜には寂しくて、次の日には会いたくなった。

遠くからたまに体育館を覗くと、バスケ部で頑張っている柳くんがいて。

きゅんとした。


「俺はやっぱり先輩を好きになりましたよ。あの日、思った通り」


まだ、私を好きだと思ってくれているんだ。

いざ言葉で言われると嬉しく思う。


「もっと身長も高くなって。大人になって、先輩が年を気にしないようにがんばるから」


私なんかを相手に、どうしてそんなに必死になってくれるの。


「そんなことしなくていいから。今のままでいて」


無理に大人になんかならなくていい。

たかがひとつの年の差だと言ったのは柳くんだ。


「…でも」


「今のままの、柳くんだから……好き」


思いの外さらっと言えて、言ったあとから恥ずかしいという感情が沸き上がってきた。


「……ほんとう?」


ジッと私を見つめる柳くんに頷くとそれはもう嬉しそうに笑ってくれた。



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