ラブハンター
まぁいいか、カワイイし。



外に出て、手を繋いで。



硫黄の匂いがする温泉街を歩く。



こんなに土産屋があったか?



廃れてるかと思えば、活気はある。



「お兄さん観光~?あっ、日本語OK?」

「ん…」

「暑いから冷たいの食べない?」



かき氷…。



若菜が溶ける前に与えよう。



「若菜、何味?」

「イチゴミルク!!」

「じゃあイチゴミルク1つ」



嬉しそうな若菜を見てるだけで嬉しくなる。



やっぱ連れてきてよかった。



「ねぇ、間違ってたら悪いんだけど…深山さんとこの孫?」

「そうだけど…」

「やっぱり!!あたし、同じクラスだったんだけど覚えてない!?」

「…………さぁ」

「変わってないね、どす黒い雰囲気…」

「うるせぇ」

「夏休み中、こっちいんの?他のヤツに声かけるから集まんない?」

「は…?」

「あっ、やっぱ夜に押し掛けるか~。はい、イチゴミルク」



何言ってんだ?



俺には友達なんかいなかったのに。



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