ずっと大好き…この恋は秘密 …



今度会ったら…

浅井さんに聞いてみようかな…


どうゆう意味か…



『浅井さんの優しいトコロ好きです』

『オレも』



あたしの優しいトコロが好きって事?




それとも…


送信相手を間違えたの?





色々なパターンが頭の中をぐるぐる回る。




「みのりちゃん、悪いんだけど外に台車持って行ってもらえる?

そしたらあがっちゃっていいから」


「はい」


店長に言われるまま
裏からお店を出る。



出た途端に目に入り込んできた人物に…

少しうんざりする。


「…おまえ、それどうゆう態度?(笑)」


笑顔を向ける圭司にみのりは背中を向けた。


「別に」


みのりがお店の脇にある台車置き場に、台車を置く。


駐車場を見ると数台しか止まってなくて
忙しくなりそうもないことに少し安心した。





…金曜なのに珍しいな。





そんな事を考えながら台車を押そうとした瞬間、

いつの間にか近くまで来ていた圭司の手がみのりの顎を持ち上げた。


「ちょっとっ!」


「昨日あれから泣かなかったんだ?

泣き後ないね」


ニヤニヤ笑いながら言う圭司の手を払いながら
みのりが圭司を睨みつける。


「余計なお世話」


みのりに払われた圭司の手が今度はみのりの腕を掴んだ。


「オレが浅井の事黙っててやるのは浅井のためじゃねぇからな?」


みのりは腕を掴まれたまま驚いた表情を浮かべていたが

その目がすぐに圭司を睨んだ。


みのりに睨まれた圭司が
真剣な表情をして…


口を開く。



「オレはおまえが…」


「佐倉っ!」



圭司の言葉を遮るようにみのりを呼ぶ声が聞こえた。







みのりの大好きな




低い声が―――…







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