陽だまりの午後 ~れおん・マロン・ポン太 ある1日のお話~
毎日を生きるって何だろうね。

だから毎日があるって言えるといいよね。

オレは今日も素直に生きれているよ。

だから、言えるんだよね。

佑衣もそばにいることの意味を感じてくれているって。

この時が一番幸せなのかもしれないよ。

だから、ここに居るんだよね、きっと。

安心した毎日を、佑衣と共に歩んでいけるんだもんね。

だから、言える。

オレのこうした日々を、ちゃんと佑衣が見守っていてくれるって。

限りない歩みを、もしなくしてしまったら、たぶんオレはオレでいられなくなるかもしれない。

あの日に思った恐怖感、自分がいなくなるような気持ち。

それを、ちゃんと佑衣が支えてくれたこと。

そのつながりとして、今が在ると言えること。

だから、オレは生きてる。

そして、佑衣も生きてるんだろうか。

そう思ってもいいよね。

だから、オレも佑衣を思って支えていくんだ。

ちゃんと言えたらいいよね。

いつか言えるかな。

きっと言えるよね。

―――”いつもありがとう。”

その言葉を、その意味のもつべきものとして、いつかちゃんと言えたらいいよね。

いつもの場面を、ありふれた毎日にしないんだったら、たぶん言えるかな。

――ー佑衣、今日もそばにいてくれる?

そこで佑衣はいつも笑うんだよね。

実は、それがいつものオレのささやかな幸せなんだよね。

『ただいま。今日もいい子にしてた?』

そんな言葉が、いつも聞けることによって、本当のささやかな幸せになるのかもしれないね。



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