秘密の生徒会探偵団☆


「もしもし。俺、陵だけど」


『おっ、陵かっ
なんか久しぶりに声聞いたわ。
どや?そっちの調子は?』



電話口から聞こえる勇斗の威勢のいい声。




「あぁ。秋野さらの家に言って正解だった。

それと兄貴たちのとこにも行って、秋野さらの過去について結構な情報を手に入れたぜ。」


『ほぉ。そりゃよかった。
せや。いつこっちに戻ってくるん?
あんまし長いこと学校休んでると、クラスのやつらも不審に思うで。』


「あぁ、実は今日そのことで電話入れた。

明日1番の新幹線にのってそっちに戻るから」




なんや、このことやったんか。



ケロリとした声で勇斗はそれで?と先を促す。



「それで?って」


『俺の推理やとお前や由比のことや。

とにかく情報を集めて、お互い納得のいった仕事をした。


そんで俺らがお前らを忘れた頃に帰ってくるやろ。』

「ご名答。」


『せやけど、お前らが、んな2、3日で帰ってくる。

何か俺らと協力しなきゃいけないことがあるからとちゃう?』




正解だよ、勇斗。


心のなかでそう呟いた俺。



「まぁ、そんなとこだ。

それと。七海に秋野さらが通院してる病院を探すように頼んでほしい。」


『なんや?なんか病気持ってるんか?』


「あぁ。精神的なやつだ。
あいつの技術なら病院のデータベースをハッキングするのもわけないだろ?」


『当たり前や。
あいつの腕は世界一やからな。』





じゃ、よろしく。


そう言って俺は電話を切った。



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