秘密の生徒会探偵団☆


「あ、やあっと来た!!」



正門にいくと七海が由比と立っていた。


あんなことになってから言うのもどうかと思うけど、まともに見れないくらい由比の格好は似合ってる。





「わぁっ!!勇斗すっごく似合うよ♪」

「ホンマか?
でも七海も似合ってるで。」



相変わらずラブラブな会話を繰り広げる2人。

いつもなら由比と呆れているけど、今はその光景がグサグサと刺さる。



「ったく、何ボォッとしてんの?」


突然背中をバシッと叩かれて、俺は咳き込む。


「ゲホッ!!って何すんだよ!!」


振り返ると仁王立ちで立っている由比がいた。



「全く、そうやってボォッとしてるから、捜査も役に立たないんでしょ。」


「あ゛ぁっ!?
お前いくら幼なじみでも言っていいことと悪いことがあるだろ!!」




って、ん……?





会話普通じゃね?

えっ?勇斗の言ったことって嘘?




チラリとバカップルを見るとさすがの2人も目がきょとんとなっている。




嘘じゃ……ないみたいだな。



「えっと、由比俺……。」
「何?
あ!!そういえばこの間ジュース代貸した!!あれいつお金返してくれんの!?」


「へっ?」


「へっ?じゃない!!
いいもん。他に何かおごってもらうからっ。」







なんか……ホントに普通過ぎる……。


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