王国ファンタジア【流浪の民】
「あの……」
「ん?」

 そしてグレードは、疑問に思っていた事をベリルに問いかけてみた。

「集まった人たち、若いと思いませんか?」
「ああ……」

 ベリルはそんな事か。という声を出しグレードに薄く笑う。

「しかし、ここに来るだけの力は持っていると見たよ。あとは動かせる人間がいるかどうかだろう」

「! 動かせる人間?」

「大勢いれば勝てるというものではない。個々に攻撃していては単独よりもたちが悪い。まとまってこその招集だと思うがね」

「なるほど」
「まあ、色々と考えてはいるよ」

 それだけ言うと、ベリルはドアに向かった。

「あ、ありがとうございます」

 アミュレットを示し礼を言ったグレードに、ベリルは笑顔を返し部屋から出て行った。
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