薔薇とアリスと2人の王子
 垂れていた髪の隙間から見える白い肌。気弱そうな瞳がこちらを見下ろしていた。

「人間……みたいね…」

「そ、そうですよぉ~」

「何してるの? こんな塔で」

 アリスの好奇心は止まらない。黒髪の少女に興味津々のようだよ。

「は、話すと長くなるんですよぉ……」

「じゃ、上に行くから待ってて」

そこでイヴァンの制止が邪魔した。

「本気か」

「本気よ」

「何でお前は寄り道ばかり…」

 彼の小言を聞くのはまっぴらなんで、アリスは無視してまたハシゴを登っていく。

 続いてカールもハシゴに足をかけた。

「お前も行くのか!」

「面白そうでしょ」

 結局最後は3人で、塔の上の部屋を目指すんだ。
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