薔薇とアリスと2人の王子
「ああ! ラプンツェルは失恋したって言ってたわね。あなたの事だったの」

「い、いえ。違うんです。本当は僕もずっと彼女が好きだったんですよ!
ただ、その……返事するの恥ずかしかったし……彼女、見た目があんなんだし」

「はあ~?」


アリスは呆れたよ。
 顔が歪むくらいね。だって、見た目が暗いからって好きな子を傷付ける男なんて!

 さすがのイヴァンとカールも愕然としている。

「ラプンツェルは磨けば光る子だと思うけどなぁ。女の子は恋をすれば変わるって言うし」

「そうよ! 暗くなったの、あなたのせいじゃない!」

 カールに続いて撒くしたてるアリス。
 クリストはすっかりしょげてしまっていたよ。

「でも、一度告白を断ってしまったし……今更…」

「お前達の恋愛事実はどうでもいいが、さすがにラプンツェルがあのままはマズイと思うがな」


 珍しく正論を言ったと、アリスはイヴァンを誉めてやりたかったよ!
 まさしくその通りだった。恋が実る実らない以前に、彼女があのまま暗闇で生きるのは可哀想だ。

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