薔薇とアリスと2人の王子
 どうやらラプンツェルはフラレた云々では無く、好きな人に“暗い”と言われた事がショックだったみたいなんだ。

「クリストが今でも私を想ってくれていたとしても……こんな私じゃ、彼の前に出られません……」

「でもこのまま引き籠っていても、余計に暗くなるだけよ」


ラプンツェルは頷く。

 自分を変えなければとは分かっているけど、どうすればいいか分からないんだ。

「よし。私達に任せて。あなたを素敵な女性にしてあげるから! ねっ!」

 同意を求めて兄弟に振り返ったアリスだけど、肝心の兄弟2人はいかにも嫌そうな顔をしていてさ。

 途端にアリスも不機嫌になる。

「何よ、だめ?」

「面倒くさい……」

「王子はまァ、最初から当てにしてないから、どーでもいいわ。カールは? 女性には詳しいでしょ」

 そう言ってこんな時には頼りのカールを見る。

「ま、面白いならいいけど」

「面白いわよ! ラプンツェル美人化計画だもの!」

 アリスはラプンツェルに向き直る。

「私達に任せて!」

 何が楽しいんだろうね。なぜか爛々と瞳を輝かすアリスだった。
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