クロスロード

パチン、――何かが弾けたような音。

それを合図にはっとなる頭。


「……ん、…?」


あれ……なんか変。いつもより布団がふかふかしてる。

それに肌寒いような……ううん、寒いわけじゃないんだけど……


自分でも何を考えているのか分からない。

寝起きの頭は未だぼんやりしていて、物事を考えるのも嫌になってしまうほど。


……そうだ、今何時なんだろう。

携帯で確認しよう、と普段通り携帯を探すために腕を伸ばした時、

ゴンッと鈍い音が室内に響く。


……何、今の音……



「痛っ、」

「……え?」



寝起きの頭を覚醒するには相応しい声。

待ってなんで……、と焦っている内に意識を失う前の出来事を全て思いだした。



「――っ、」



そ、そうだ。峰さんのお家に行って、帰ろうと思ったら彰宏さんがホテル予約してくれてあって。

そしたら部屋がスイートルームで別々なのが嫌だったから翠君の部屋に行って……以下自主規制。


叫びたくなるほど恥ずかしい……

ガクガク震える唇をきゅっと結んでくる、と寝返りを打つ。
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