アリスとウサギ
金曜の夜は長い。
街は賑やかさを増し、居酒屋通りもネオン通りも客引きが張り切っている。
アリス一行は居酒屋通りとネオン通りの分かれ道の部分で、二次会の相談を始めた。
ベタにカラオケ?
それともアクティブにボーリング?
はたまた気取ってビリヤード?
あ、ダーツもいいね。
選択肢は様々だ。
しかし、早苗の一言により、方向性はがらりと変わる。
「大人な雰囲気のバーに行ってみたい」
この言葉を受けたスーツの男たちは、思い当たるバーを挙げては遠いやら狭いやらと却下していった。
そして、早苗の隣に立っていた男が思い出したように告げる。
「直人。お前の友達、バーか何かやってるって言ってなかった?」
直人はああ、と眉を上げた。
「混んでるかもしれないけど、そこ行ってみる?」