幸せのカケラ
公園のイルミネーションは、派手では無いが、考えていたよりも綺麗だった。
公園の木々には、ブルーの電飾が巻き付けられ、小さな蛍の様な光が、ささやかに輝いている。
まるで公園全体が、聖なる地に感じられる程。
君は瞳を輝かせてる。
「すごい、綺麗。でも家庭でやったら、電気代がすごいわよね」
………所帯臭いな。
「この電気代って、市からかしら?」
君が気にする事?
「多分、街からじゃないかな」
返答しながら、僕は歩道の隅にあるベンチへと腰を落とした。
君も、僕の隣へと腰を降ろす。
見上げた景色は、控えめな電飾の効果もあるのか、星空がはっきりと映し出されていた。
「イルミネーションもいいけれど、私は星の方が好きだわ」
君は瞳を細め、眩しそうに、懐かしそうに、星空を見上げている。
「僕もだよ」
「ねぇ、星座って覚えてる?」
「星座?」
「そう、星座」
「あまり詳しくないなぁ。北極星くらいしか知らないよ」
「ふふ…実は私も」
君は、控えめに小さく笑った。
「知らなくても、綺麗だと感じる事はできるよ」
「ええ、そうね」
.
公園の木々には、ブルーの電飾が巻き付けられ、小さな蛍の様な光が、ささやかに輝いている。
まるで公園全体が、聖なる地に感じられる程。
君は瞳を輝かせてる。
「すごい、綺麗。でも家庭でやったら、電気代がすごいわよね」
………所帯臭いな。
「この電気代って、市からかしら?」
君が気にする事?
「多分、街からじゃないかな」
返答しながら、僕は歩道の隅にあるベンチへと腰を落とした。
君も、僕の隣へと腰を降ろす。
見上げた景色は、控えめな電飾の効果もあるのか、星空がはっきりと映し出されていた。
「イルミネーションもいいけれど、私は星の方が好きだわ」
君は瞳を細め、眩しそうに、懐かしそうに、星空を見上げている。
「僕もだよ」
「ねぇ、星座って覚えてる?」
「星座?」
「そう、星座」
「あまり詳しくないなぁ。北極星くらいしか知らないよ」
「ふふ…実は私も」
君は、控えめに小さく笑った。
「知らなくても、綺麗だと感じる事はできるよ」
「ええ、そうね」
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