オサナナジミ


なんとか回復した美沙と一緒に辰也クンのもとへいく


「未穂手がはやいねぇ。もう一緒にご帰宅ですかぁ」


なんて美沙がからかってくる


『別にそういうんじゃないよ。もともと知ってる人だったし』


「つまんなーい」


そんなこといわれても困るし


美沙に告られたなんて言ったらお騒ぎする


だから言わない


知らないほうがいいの


「こっちこっち」


辰也クンが店の外で待っていた


辰也クンの後ろには黒い車


『車買ったの?』


「まぁね。一応社会人だし」


関係あるの?


「どうぞ」


『「どうも」』


アタシたちは車に乗り込んだ


美沙の家には案外はやく着いた


『美沙また今度ね』


「じゃーね」


美沙が家に入ったのを確認して、車を走らせる


アタシが運転して訳じゃないけど


「未穂、急かすつもりはないよ。でも気持ち聞かせて欲しい」


辰也クンは真剣な顔をしている


< 112 / 188 >

この作品をシェア

pagetop