‡キミ想い‡



あれから体調もいつもどおりに戻り、私はまた学校に通い始めた。

ただ、ご飯を食べるスピードはめちゃめちゃ遅くなったけど……。

久しぶりの学校は、やっぱり家にいる時より居心地がよかった。

ボーッと暇するのもいいけれど、みんなとお喋りしていたほうが楽しいなって思えた。



そして、帰り……。

漢字テストの居残りをしていた私は、下駄箱で待っている筈の愛の所へと急いだ。

「来るの遅いよ」

「ごめんっ」

思っていたよりも、みんなより遅くなってしまったようで。


ふと、前を見てみたら……。

え…。
あれ…って、結輝?

そう思った瞬間。

「……!!?」

心臓が止まるかと思った。
だって、だって……。
結輝が、いきなりこっちに振り向いたから…。
私も咄嗟に愛のほうに振り向いちゃったしっ!

なんだったんだょ、もう……。


振り向かれたら、変に期待しちゃいそうになるじゃんか。
思い込んじゃダメだよね。
ってか、絶対今、私を見てない気がするし。
気のせい、だよね…?


そう思いつつも、心の中は少しモヤモヤしていた。



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