‡キミ想い‡




「わ…ぁ…!!」

出口を出ると裕の言ったとおり、そこにはたくさんのイルミがあった。

駅沿いの道の端から端までイルミがずっと続いていて、凄く綺麗に輝いている。
やはり有名であるだけのことはあると思った。

「めちゃ綺麗だね」

「うんっ…。来てよかった」

「ねぇ…」

ん??と私が振り向くと、裕はあるところを指差した。

「あそこ、行きたいな」

その場所は……。

「ミッドランドスクエア…??」

「うん、1番上まで行こ♪」

42階建てであるそのビルの最上階……。
慣れればいいのだが、私は少しだけ高所恐怖症なため、下を見たら、きっと立てなくなる…。


だけど好奇心のせいで、その気持ちはかき消されていった。

「いいよ、行こう♪」






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