‡キミ想い‡





………イン、エレベーター。

私はパニックに陥っていた。
いやいやいや、だって……ね…。


「な、なんでこんなに上がるの速いのーーーっ!!怖い怖いっ!!無理だって!!」

「大丈夫だよっ!!ほら、景色凄い綺麗だよっ」

「ううぅー…っ」

ちら、と外を見るが、あまりの高さにまた目を強く瞑ってしまう。

じぇ、ジェットコースターなみに怖いんだけどおぉぉ。

すると、エレベーターが止まった。
どうやら最上階に着いたようだ。


「こここ怖かったよおぉ」

私は半泣きになりながら裕の後ろを着いていく。

降りる時もやっぱり…エレベーターだよね……??


そう考えた瞬間、また涙が出てきそうだった。



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