‡キミ想い‡





そして、最上階。

クリスマスということで、まわりはカップルばかりだった。



「すごぉ……綺麗っ…」


流石42階だけはある。

街はイルミネーションや橋は勿論、車や街の明かりまでもがライトアップされているかのように見えた。

こんな景色は、一生のうちに何度も見れるものではないと思う…。


それにしても……。




『さむいーーっ!!!!』


冬と言うことは忘れることは出来なかった。


「隙間風ヤバいよ!!」

「景色は綺麗なのにねっ;」

でも…寒いからって、直ぐに帰るのは勿体無いよね。
景色が見えなくなっちゃうのもあるけど……。


せめて、裕ともう少しだけ……。



そう思って、私は近くにあった空いているベンチを指した。





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