【短】キミ、幽霊ですけど!?
☆次の日☆
「俺も行くからっ!」
家をでるあたしに、ナツはそう声をかけた
昨日の夜、母さん、父さんにナツのことを話しても、信じてもらえず…
ナツのことも、見えないみたいだった
「いい…。来ないで!」
「な、お前っ! 反抗期かっ!?」
「違うわっ!!」
あたしは、ボケたナツを叩こうとした
でも、ナツにあたしの手は当たらない
あたしの手は、ナツの体をとおり抜けた…
ナツは、両手で顔をおおい、そのことに気付いていなかった
「そんな、そんな乱暴な子に育てた覚えはありません!!」
泣く真似をするナツ
……あたし、ナツにもう触れないの??
まぁ、幽霊なんだし、あたりまえか〜
あたりまえ
そう、わかっていても、ちょっと悲しかった
「ゆり!? そんなとこでなにやってるの!! 遅刻するわよ??」
「あ、いってきます〜」
母さんの言葉で、気が付き急いで玄関をでた