【短】キミ、幽霊ですけど!?
「どこ行ったんだ? ゆり…」
「いちよう、女子トイレ見てきたけど…誰もいない」
「じゃぁ…」
3人は同時に、屋上へと続く階段を見て、走りだした
ぎぃ~…
屋上の扉が開く
「……?」
誰だろう?
そう思いながら、扉のほうを向くと
「あれ? ナツ、ナオ、アオイ??」
「ゆり~! やっぱりここにおった!」
ナツは、そう言いながら走ってくる
あたしの前でとまると、両手を広げて、あたしを抱きしめる…
「あ…」
ナツの手はあたしの体をすり抜ける
そうだった…ナツには、もう…………。
「…ナツ」
アオイが心配そうにナツの名前を呼ぶ
「ははは~。そうだった! 俺、幽霊なんだもんなぁ~…」
ナツが無理に笑う