アナタしか欲しくない
『ミイ、貴志さん来てるよ』
「……会いたくないから帰ってもらって」
『本当にいいの?もう1週間通い続けてるよ?何があったか知らないけどいい加減会って話した方が…』
「マイ姉っ。いいから帰ってって言ってきてよ!」
叫ぶ私をみて肩をすくめながら『はいはい』とマイ姉は部屋から出ていった。
タカちゃんから、ミイは妹と言われてから、もう1週間が経っていた。
その1週間、平日は夜に、土日は昼過ぎにタカちゃんはミイの家にやって来た。
今まではミイがずっと押しかけていたから、タカちゃんがミイを訪ねてくるなんて初めてのことだった。
けれどミイはタカちゃんと会う気になれなかった。
そんなことは、この6年間1度もなかった事だ。
タカちゃんに1週間も会えないなんて昔のミイだったら耐えきれなかったと思う。
でも今は、それ以上にタカちゃんに会って話すのが怖かった。
タカちゃんに、
またゴメンって、
言われるんだろうって思うと、
会えない辛さの方がマシだと思った。
「……会いたくないから帰ってもらって」
『本当にいいの?もう1週間通い続けてるよ?何があったか知らないけどいい加減会って話した方が…』
「マイ姉っ。いいから帰ってって言ってきてよ!」
叫ぶ私をみて肩をすくめながら『はいはい』とマイ姉は部屋から出ていった。
タカちゃんから、ミイは妹と言われてから、もう1週間が経っていた。
その1週間、平日は夜に、土日は昼過ぎにタカちゃんはミイの家にやって来た。
今まではミイがずっと押しかけていたから、タカちゃんがミイを訪ねてくるなんて初めてのことだった。
けれどミイはタカちゃんと会う気になれなかった。
そんなことは、この6年間1度もなかった事だ。
タカちゃんに1週間も会えないなんて昔のミイだったら耐えきれなかったと思う。
でも今は、それ以上にタカちゃんに会って話すのが怖かった。
タカちゃんに、
またゴメンって、
言われるんだろうって思うと、
会えない辛さの方がマシだと思った。