レクイエム
入浴は大風呂でみんな纏めて裸の付き合いとやらをしているが流石にナキはそうはいかない。
彼女の部屋はトイレから風呂、台所まで完備されており1日中籠もっていても充分生活できるようになっている。部屋、というよりは家に近い。
寝室のソファーに腰を下ろし、テーブルに置かれているロウソクに火を灯す。
傍に置いてあった文献のページを捲った。
アスタルティアとは、女神の最後の慈悲から来た涙。その聖石を手にした者は望みが全て叶う。
25年前世界が混沌にまみれた時、聖石の力により魔を退けた。それ以降の聖石の所在は全く分かっていないという内容。
「お頭ー、いやすか?」
扉のノックと共に聞こえる声。こんな夜更けに何だろう。
不審に思いながらナキは玄関の扉を開いた。
「どうかした?」
「すいやせん、実は今日クレンスさんの誕生日でして」
「あ、そうだったの」
「はい、だから今からパブで飲み会しやす。お頭も来やせんか?」
さっきも飲んだんだけどな、と思ったナキだが仲間のめでたい日だ。
「分かった、行くよ」
快く承諾し、迎えに来た仲間と共にもう一度パブに向かったのであった。
彼女の部屋はトイレから風呂、台所まで完備されており1日中籠もっていても充分生活できるようになっている。部屋、というよりは家に近い。
寝室のソファーに腰を下ろし、テーブルに置かれているロウソクに火を灯す。
傍に置いてあった文献のページを捲った。
アスタルティアとは、女神の最後の慈悲から来た涙。その聖石を手にした者は望みが全て叶う。
25年前世界が混沌にまみれた時、聖石の力により魔を退けた。それ以降の聖石の所在は全く分かっていないという内容。
「お頭ー、いやすか?」
扉のノックと共に聞こえる声。こんな夜更けに何だろう。
不審に思いながらナキは玄関の扉を開いた。
「どうかした?」
「すいやせん、実は今日クレンスさんの誕生日でして」
「あ、そうだったの」
「はい、だから今からパブで飲み会しやす。お頭も来やせんか?」
さっきも飲んだんだけどな、と思ったナキだが仲間のめでたい日だ。
「分かった、行くよ」
快く承諾し、迎えに来た仲間と共にもう一度パブに向かったのであった。