【完】青春PLAYBALL!!
いっそのことこんな気持ち振り切ってしまいたいと、汐崎さんの方へと体を向けたとき、聞こえた一言。


「ありがとう」


ちっちゃくて聞こえないような声だったけど、俺には確かに聞こえた。

確かに聞こえた!

まもりちゃんの優しい声。


俺は信じられなくて、確かめたくてまもりちゃんの方へ体を向け直した。
まもりちゃんと目が合った。

あれ?

なんだか少し笑ってない?


嬉しくなってじーっと見つめちゃった。

恥ずかしかったのかまもりちゃんは顔を赤らめてうつむいた。


嬉しかった。

俺の胸がバクバク高鳴っていくのが分かる。


ちょっとは許してもらえたのかな?

俺は小さくガッツポーズをして叫んだ。


「汐崎さん、いくぞーーーーっ!」


テンションがあがった俺が投げたボールは汐崎さんの頭を越えていく。


「へたくそーーーっ!」

汐崎さんの声がグラウンドに響いた。

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