【完】青春PLAYBALL!!
柚が打席に立つ。

場内にワッと歓声が沸く。


だけどその歓声に相反して、柚と三先の間には、ピリピリとした空気が流れていた。


1点リードの土根にとって、前打席でヒットを打っている柚はとても怖い存在だ。

三先がロージンをつけ、ギュっと胸元を握った後、グローブの中にあるボールを確かめるように握る。


柚は下半身をグッと落とし、バットを構える。



三先が振りかぶって、投げた。


落ちてくるような重いストレート。


「ボール!」


一球目は外角低めのストレート。

場内からは漏れるような深い声。


「一球ごとに・・・これじゃあ心臓がもたねえよ」


修平は泣きそうな表情で柚を見守っている。


< 397 / 408 >

この作品をシェア

pagetop