【完】青春PLAYBALL!!
「ありがとうございます。いただきます」


俺はパリパリとアルミホイルをはがし、かぶりついた。

おにぎりは作りたてで、ほかほかと温かかった。


もぐもぐ口を必死で動かしている隣で、美和子さんはポットからコポコポと冷たい麦茶をコップに注ぎ、俺に渡してくれた。

俺はおにぎりが口いっぱいに入って喋れなかったから、美和子さんにペコっと頭を下げた。


「木波君、柚からいつも聞いてるよ」


俺はごくんとおにぎりを飲み込んだ。


「あっはい。なんとなくそうかと。俺の名前知ってたし」


「そっか」


美和子さんは俺の方から、柚の方へと視線を動かし、にっこりと優しく微笑んだ。


美和子さんの視線の先にいる柚は、黒須先生のトスを一球一球確かめるように、バットに当てている。


ボールがバットに当たる音が、心地よいリズムでグラウンドに響き渡る。

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