SKY
「悪いけど、殴らせろや?」


「何でや?」


「お前がムカつくからやろ?」


「何や?誰かれ構わず殴らんとちゃうのかぁ?」


「あほっ!これは別や。何したか分かってんのか?麗奈に何をしたのか」


「何したって、結局何もしてへんわ!」


「お前に押し倒された時点でアウトや。気張れやぁ!!」


本当は俺がカケルを殴る事なかった。


ただ、そんな状況でどうして麗奈はカケルを殴らなかったのか。


麗奈が出来なかったから・・・いや。


ただの俺の腹いせや。


俺がカケルに対して気が収まらんかったから。


「っ・・・少しは手加減せいよ」


「お前に手加減してどないするんや?」


「俺、いつ春磨に殺されるかわからんわ」


「やり返さんのか?」


「やり返したら、やり返されるやろ?」


「そやな(笑)」


意外とスッキリした(笑)


「悪かったな」


近くの自販機でコーヒーを買い、カケルへ渡した。


「気持ち悪いなぁ」


「うっさいのぅ。文句言わず飲めや」


お互い煙草に火を点け缶コーヒーを開けた。
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