SKY
「で、何で泣いてるん?」


「今な・・・彼氏と別れてきたん。電話でだけど」


「・・・・・・そっか」


「何で別れたん?」


「最近、冷たいねん。それに浮気してるみたいやし・・・。別れようって言ったのも向こうからだしな」


「・・・・・・」


俺は話しに突っ込めず、カケルと静花の会話を静かに聞いてた。


「そっか。でも静花が泣くくらいなんだから彼の事好きだったんだろ?」


「わからん。ただ、都合のいい女だったんかなぁって思ったら悲しくなってきたん。こんな顔で麗奈のとこ戻れんやろ?余計な心配かけたくないし・・・」


「そっか、我慢してたんだなぁ。泣きたい時は泣けばええ。お前の泣く場所はここにあるんやから」


・・・・・・おいっ!!


それ、俺がいつも麗奈に言ってる台詞や(笑)


「パクリやがって・・・」


「何か言ったかぁ?」


「別に・・・」


こういう時ばっかり地獄耳や。


「カケル・・・慰めてや」


「はいはい」


・・・・・・。


あのぅ~~~すいません~~~!!


第3者がここにいますけど?


ヨシヨシって言いながら抱き締めるのはやめてくれませんか?カケル君。


< 233 / 285 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop