お前は俺の予約済み!!
階段や廊下で何度か、ありすちゃんと顔を合わせたことはあったけど、



チラッとこっちは見るものの、



次の瞬間にはその視線は違う方向を向いていて、



もう俺には何の未練も、興味もないようにしか見えなかった、ありすちゃん。



もし、この子の話が事実なら、



……瑠璃が、俺のせいで、



仕事を続けられなくなるのか??



「先生っていう仕事は、やりがいもあるし、教えるのも好き。それにね、反対に、私が生徒達から学ぶことも沢山あるのよ」



ついこの前、微笑みながら、



瑠璃が俺に話してくれた言葉が浮かんだ。
< 111 / 185 >

この作品をシェア

pagetop