かんけりっ!
「はい!?」
見上げると青空を二つに断つ、一本の脚。
頭上で腕を交差させ、受けるが。
重い!?
振り降ろされた足に力が込められる。
足の主がひらりと背後に飛ぶ。
翻るスカート、それに染め上げが中途半端なショートの茶髪。
確か名前は、里生と言った女子で副会長。
「僕の相手は、あなたですか」
里生は一つ溜め息を吐き出し、肩に掛かった髪を後ろに流す。
「私じゃ不満かしら?」
「……いや、不満なんかじゃ」
というか僕はあなたの事よく知らないし。
「ま。キミの言わんとする事は分かるけどね」
「え?」
「ま。私のような無名と戦ってもしょうがないからね」
「い、いやそんなっ!?」
「安心しなさい。私も」
風を切る。高速の左ストレートが頬を掠める。