かんけりっ!



ハレルヤ先輩の足音が遠のく。


「よかったの?加勢してもらわなくて」


「茜子より、あの真乃枇杷の方が強いんだろ?」


茜子のこめかみがピクリと動く。ちゃちな挑発だが、どうやら効いたみたいだ。


「言うじゃない。夏樹も。言っとくけど手加減はしてあげないからね?」


ふふ。もとより手加減なんて期待してないさ。


まぁしてくれるっていうなら拒む理由はないけれど。


「戯言は終わりだよ」


瞬間、茜子の姿が消えた。


いや消えたんじゃない。一瞬の間で彼女は僕の側面に回り込みーー。


「ーー安らかに逝け」


腹部を狙うミドルッ!?


は、「読んでるわぁ!!」


『勇者』との死合い。それにさっきの里生の死合いは確実に僕を成長させている。


だから僕は茜子の蹴りを受ける事が出来た。


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