かんけりっ!



連撃の最中、そんな言葉を漏らす茜子。


何を、勝手に残念がりやがって。


「くそ、がぁ!!」


考え無しに放った左ストレートは茜子を掠る事さえなく、空を切った。


「本当に、残念だよ」


終の一撃が叩き込まれ僕の体が宙を舞う。


再び地面と再会の抱擁をするまでの数瞬。


僕の視界に映る茜子は既に背を見せ、缶へと歩を進めていた。


…ちく、しょう。


僕の体が地面に叩きつけられて、それでも茜子の背を追う僕の目は。


茜子が缶を蹴り飛ばした所で、意識ごと暗闇の中に落ちていった。













前半戦終了、途中経過

生徒会執行部,0ポイント
缶蹴同好会,0ポイント


★ ★ ★



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