かんけりっ!
戦いの音楽は悲しみの色。いわゆる缶蹴同好会の攻撃
★ ★ ★
重いまぶたを開けると眩しい光が飛び込んできた。
それから青い空。それを囲うように僕を覗く桃東先輩、フランシア先輩。ハレルヤ先輩。
「やっと目が覚めた」
「……桃東先輩」
桃東先輩の顔、綺麗な顔にはいくつも痛々しい痣と怪我が生徒会との対戦の熾烈さを物語っていた。
いや、桃東先輩だけじゃない。
フランシア先輩。ハレルヤ先輩も既にボロボロ。
僕自身も既にボロボロだけれど。
「僕達は、負けたんですか?」
上半身を起こすとやたらと体が痛む。
茜子の奴本気でやりやがって。
「まだ、負けた訳じゃないけど。……今の状況はスゴくマズい」
「マズい?」
「うん。生徒会側の攻撃で私達は缶を守りきれなかったからね。私達の勝つ術はもうないの」