夜  話  
そして。


わたしの思考力もようやく、戻ってきたのでした。


「やだ。
ごめんなさい。
貴方がいつもよりも、あんまり綺麗なものだから、つい………。」


わたしの取り繕うような言葉に、皎は苦笑にも似た笑みを浮かべて言いました。


「星祭りの夜だからな。
月の使いとはいえ、俺達も同じ世界の住人だ。
多少の影響は受けるのは仕方がない。」


そのせいでお前が俺に見惚れてしまうのもな、と付け加えられて、わたしは赤面するしかありませんでした。
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